清々しきこじき若殿

最初は意味も分からずいったい何の話か?と戸惑い半分。しかし、読み進めるうちに様々なヒントがちりばめられて、それを想像し考える謎解きの楽しさ。

その中に、継母と若殿の心の繋がりが次第にしっかりと強く感じられて、歴史物ではなく、人間物語としても俄然、引き込まれてしまいます。

そして、最後の最後のどんでん返しのネタ晴らし!まさかこうなるとは!まさかこの人物とは!作者に騙された、はめられた、まさかこの人物がこじき若殿には結びつかなかった!しかも、なんと贅沢なキャスティング!

歴史の断片をはめ込む楽しさを思いきり作者から教えられた短編でした。

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