概要
最後に思い出すのは、どんな想い出でしょうか。
林富江は、体調の異変を感じ病院を訪ねると、医者から末期の膵臓癌であることを告げられた。
化学療法を試みるも結果は出ず、最後のその時を自宅で迎えることにした。
生の最後に思い出すのは、幼き頃に出会った一人の女の子。
自殺しようとしていた富江を止めるでもなく、ただそこにいただけの女の子はとても澄んだ目をしていた。
そんな少女と関わるうちに、同姓であるにも関わらず、次第に心を奪われてく。
残された時間で女の子の出会いと別れまでを振り返り、最後に残ったものは何か。果たして彼女の望みは叶うのか。
化学療法を試みるも結果は出ず、最後のその時を自宅で迎えることにした。
生の最後に思い出すのは、幼き頃に出会った一人の女の子。
自殺しようとしていた富江を止めるでもなく、ただそこにいただけの女の子はとても澄んだ目をしていた。
そんな少女と関わるうちに、同姓であるにも関わらず、次第に心を奪われてく。
残された時間で女の子の出会いと別れまでを振り返り、最後に残ったものは何か。果たして彼女の望みは叶うのか。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!屋上から飛び降りようとした私。助けてくれたのは……
陰湿ないじめにあい、学校の屋上から飛び降りようとする主人公とみえ。そのとみえの前に、不思議で美しい少女みちこが現れます。
同性であるにも関わらず、みちこに心惹かれていく、とみえ。その心情の変化が繊細に描かれているので、同性ならではの危うい雰囲気にドキドキしてしまいます。みちこに対する恋心が抑えきれないぐらいに大きくなっていくのに比例して、みちこの消えてしまいそうな儚さも大きくなっていきます。
恋の行方とみちこは何者なのか、気になりながら読み進めていくと──。
このような人生の最期だったら、喜びの中で旅立つことができますね。素敵な終わりかたでした。