痛みの残るハッピーエンドを愛しています
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(270文字)
わずか2000字弱のなかに、歴史を「かたる」使命を帯びたものの可笑しさがギュッと詰まっています。歴史書を写本する使命を託されたものが、幽霊となったその歴史の当事者と話すことができたら、あなたならど…続きを読む
雨の降り続ける晩、写本を生業とする「私」のもとに訪れたのは荷を抱えた大狸。大狸が荷をほどくと驚くほどに分厚い書が現れた。大狸はそれを《千年分の史実》だという。これを何十年掛かっても複製してほしいと。…続きを読む
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