小説を読むというよりも、絵本を読み聞かせているような、色彩豊かな情景が目に浮かぶ美しい語り口です。ゆっくりと、眠る前に読むといい感じの夢が見れそう。
SFと貯古齢糖と餡子と豆打さえあれば何とかやっていけます。はい。でも珈琲豆よりも紅茶葉の方が好きです。ええ、そりゃあもう。 『東京ダイダラボッチダイラタンシ…
ねえ、君。憶えておいてはくれないだろうか。この国に、悲しく美しい魔女がいたことを。心優しき人が隠れ住んでいた森のことを。人々の心が荒んだ時、枷は外れ、災いは起こった。けれど君。忘れないで…続きを読む
なんともいえない、苦み走ったとも渋味溢れるともつかぬ迫力のある良作。 二人の距離の取り方が巧みな筆致で描かれ目を離せない。特に、主人公の設定が入念にこだわりを持って作られたのが伝わってくる。森の…続きを読む
森の中に棲む香煙の魔女の元へ、ノーフェイスと呼ばれるその騎士はやってくる。彼が魔女に頼むのはいつもの煙草だ。現代におけるモルヒネを使ってまで彼が戦場に赴く理由とは…9000字にも満たない短い話…続きを読む
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