このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(1489文字)
川を泳ぎ、陸に上がるペンギン。釣り人たちは当然のようにそれを迎え、親しむ。その情景だけで、明日も優しくなれるって気持ちになる。そうか。変わらない毎日を維持するにもエネルギーは必要で、そしてエネルギーが枯渇しないよう補給すると変わるものなのだ。ある日、ペンギンはペンギンと名乗るヒトを浜で拾う。それが変化をもたらすエネルギーか。変化させないためのエネルギーか。ペンギンがペンギンであるため、必要なエネルギーとは何なのか、ペンギンは気付く。世の中にはペンギンが詰まってる!