概要
空を飛べないなら走ればいいじゃない。ダチョウみたいに。
空を飛べないなら走ればいいじゃない。ダチョウみたいに。
妻アンの言葉に衝撃を受けたペンギンのチャールズは、愛する家族を残し、生まれ故郷プリンス・エドワード島を離れアフリカへと旅立つ。
沈む夕日と最速の夢を追いかけて。
妻アンの言葉に衝撃を受けたペンギンのチャールズは、愛する家族を残し、生まれ故郷プリンス・エドワード島を離れアフリカへと旅立つ。
沈む夕日と最速の夢を追いかけて。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!一体何を読まされてるんだろう。これはPから始まる叙事詩である。
何この清々しい敗北感。
敗北? いやいや、僕は負けていない。勝ったのは一羽のペンギンであり、チャールズという名のポジティブの塊だ。彼が勝ったのだから清々しいのだ。
一羽のペンギンがつがいペンギンに言われた一言が、すべての意識に変革をもたらすお話。
これは神話であり、一遍の詩であり、言葉でぶん殴ってくるようなポジティブの塊である。
何言ってるかわからなくなる。自分が? ペンギンが? そんなのはどうでもいい。物語はすでに始まっているんだから、こちらも一緒に駆け抜ければいい。
言葉を読む面白さを一羽のペンギンが教えてくれた、そんな心地よい敗北感をご堪能あれ。 - ★★★ Excellent!!!空を見上げて嘴がみする。――こんな詩的でファンクなペンギンがいたなんて
イワトビペンギンのチャールズが主人公の本作品。
何が凄いって、作中からほとばしるパッションが凄い。
チャールズは島生まれ島育ちなのだが、まずもって島へ安穏ととどまる選択をしない。
それはひとえに、愛する妻が放った、たった一言によってでもあるが。
とにかく彼はその愛の一言と、自分のペン突猛進する気概によって、地球を闊歩する。
いや闊歩と表すは生ぬるい。
語りたいことは様々あれど、騙されたと思って読んでいただきたい。
小ネタごと楽しい、そんな小説であるし、言葉というものに愛着がある人なら一粒どころかさらに何粒でも美味しいこと請け合いである。
また、ペンギンが陸から海へと入…続きを読む