なぜ鳥なのに走るのかって? もちろんペンギンだからさ!

飛べなければ走ればいい――その言葉に魅入られたペンギン・チャールズはただひたすら最速であることを求める。本来の目的など遥か彼方に置き去りにしてしまった。走り続けること、それが彼の全てだった。

こう書くといかにもハードボイルド。確かにそうしたシーンもありますが、読み始めは愉快さと爽快感にワクワク、しかし読み進めると急にガラッと変わり。この急激な変化は走り続けることで変わっていくチャールズを表しているのかな、と。風刺も効いていて思わずニヤリ。
面白いですよ!

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