ゲームである事を忘れてしまう展開

 もしも「たかがゲーム」と思うのならば、この物語は何ら面白みに欠けるものです。「ゲームなんだから」とか「所詮はゲームなのに」というロマンを食べて生きていくには賢すぎる人には、特に。

 ゲームもプレイしているのは人間であり、現実と地続きであると感覚的に受け入れられるならば、この描写、展開は圧巻です。

 無茶ができるのも、無茶苦茶にされてしまうのも、人がプレイしているからこそだと思います。「ゲームだから」というのは従であり、だからこそこの展開全てが荒唐無稽だと感じさせないのだと思っています。

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