第13話、すごいフロアがあったんです

冗談はさておいて、いよいよ101階に挑戦です。

いえ、プロポーズじゃないですよ。

「僕は死にましぇん」なんて、トラックの前に飛び出すほど愚かじゃないですよ。

何の事かって、…ウフッ、ナ・イ・シ・ョ ♪


101階のモンスターはガラッと変わって、アンデッド系でした。

そう、みんなついてきちゃうんです。


お嬢のためだ~ ハイホーヘイホ~♪

宝箱はどこだ~ ハイホーヘイホ~♪


なんて歌いながらついてくるんです。


マミーさんとかの持ってた宝箱には、乳酸菌飲料とか入ってるし…。

ここ、伏字じゃなくても大丈夫ですよね…


次にやってきたのはキョンシーさんです。

ここだけの話なんですが、顔のお札は防腐剤らしいですよ。

えっ、ムシュ〇ダ…、あれは防虫剤ですからちょっと違いますね。


お嬢のためだ~ ハイホーキョンシ~♪

宝箱はどこだ~ ハイホーキョンシ~♪


102階です。

このフロアは、虫系のフロアみたいです。


中でも、黒光りしてギトギトしてるジャイアントG。

馬場さんじゃないですよ。

G…、ゴジ〇でもありません。現実から逃げないでください。


でも、大きくなるとあの嫌悪感はなくなります。

人間くらいのサイズですから。


「ハーマーハーメー」


そう、遠隔攻撃です!


「ハー!」 あっ、よけられた…


「まあ、犠牲者一名でおいていきましょう」


「お、お嬢…、いたい、いたい…」


テクテク


「ハー!」  ドゴン!


「なんだ、時間をかけなくてもハメハメハ撃てるじゃないですか」


「なんか、ベトベトしてます…

やっぱり、必殺技って、形が大事じゃないっすか…」


「ぶーん ブーン ハエだよ ベルゼブルーだよ」


「ベルゼブブって、四天王にいませんでした?」


「あれは、弟だよ。僕はベルゼブルーだよ」


「ハー!」  ドゴン!


「ヤサイ人君、やればできる子じゃないの」


「はあ、複雑っす」


「あぁ、なんだか蒸し暑いわね」


「あっ、あれ蒸し虫っすね、一緒に茶わん虫もいるっすよ」


「ぽよーん」 ぐちゃ



103階は雑貨です。


「ひゃぁ」

包丁やまな板が飛んできます。


「ぽよよーン」 パシャパシャ!


ぽよーんがバリアになって守ってくれます。


「ありがとうね。

そうだ、持って帰ってキッチンで使いましょ」



104階は寝具のフロアです。


バサバサッ! バサバサッ!


お布団や毛布や枕が飛び交っています。

これも捕まえて砦で使うことにします。


「104階ね、覚えておかなくっちゃ」



105階はお野菜のフロアでした。


「イイぃ!イイぃ!」


鬼ババさんが中心となって、キャベツや玉ねぎ、ダイコンを捕まえてくれます。



106階は鮮魚フロア。

干物やマグロの切り身が飛び交っています。


ここも、鬼ババさんが中心です。


さすがに、マグロが1匹飛んできた時は驚きました。

カツオも活きがよくって、ビビビビッって尾びれが動いてます。


107階は乾物のコーナーでした。

干しシイタケやキクラゲ、昆布にビーフン・春雨が飛んできます。


ああ、ゼロ次元ポケットがあってよかったです。


107階は缶詰のコーナーです。

危ないですよ。結構なスピードで飛んでくるんです。

モモカン、ツナ缶、コンビーフにミカンの缶詰。

今夜のデザートは決定ですね。


108階は下着コーナーです。

パンツやブラ、男性用のボクサーパンツやブリーフが飛んできます。


109階は冷凍食品コーナーです。

コロッケや空揚げはいいんですけど、冷凍マグロや冷凍牛肉、冷凍マンモスとかてこずりました。


さあ、110階です。

何が出てくるのか…

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