第10話、悪魔城!

大ザル、ペガサス、金属系スライム、金属系ゴーレム、ライオン丸、鬼人…

なんだか面倒ごとを増やした気もする。


「とりあえず、夕食にしましょう」


準備はスケルトンたちがやってくれます。


「う、うんめー!」


ゴホゴホ、ブヒヒーン、ガチャガチャ、がおー 多分、鬼人に賛同してるんでしょ。

騒がしいけど


十兵衛さんは、刀がよほど嬉しかったのか、食事もせずに手入れしています。


「うるせえんだよ、黙って食え!」


なんだか、ムチを持ってから朱里さんの人格が変わったみたいですが、触れないでおきましょう。


食事の後で、大ザル君がゴホゴホと言ってきました。


なんか、進化できそうだって感じです。


『進化選別!』


「まあ、大ザル君はスーパー・人という、食品コーナーにありそうな進化ですけど、します?」


「ゴホゴホッ」


「わかりました『進化!』」


髪はニンジン色で輝いている人型に進化できました。


「サンキュー!

おら、頑張ってスーパー・になっからよ!」


「はいはい…と、あなたたちも?」


「ブヒーン」


「えっと、『進化選別!』

あら、神馬ですって『進化!』」


「感謝ですーぅ。お出かけの際はお忘れなくーゥ」


「次は、えっとメタスラちゃんね、『進化選別!』

あら、液体金属スライムですって『進化!』」


「プギューン」 ダダダダダッ


「あらあら、素早さが上がったみたいね

次はメタルゴーレムさん『進化選別!』

えっ、進化すると・ゴーレムですって健康に悪そうだけど、する?」


ガチャガチャ


「そう、後悔しないでね『進化!』」


「ぽよよーん」


「なんだかスライムみたいなゴーレムになったわね。

最後は鬼人ちゃんね『進化選別!』

あら、いっぱい出てるわね。

オニババ、赤鬼、青鬼、酒呑童子よ、どうする?」


「お、オニババがいい」


「そう、『進化:オニババ!』」


「イーッヒヒ!いい、いい、これいい!

テンションmax!」


「よかったわね。

はい、食事の片付け手伝ってね」




そんなこんなで、準備が整いました。

悪魔城へ出発です。


ひゅん!当然瞬間移動です。


「な、なんだお前たちは!」


「アンデッド王国でーす。

このお城をもらいにきました」


「そういう事じゃ。

おとなしく明け渡してもらおうか」


「ば、馬鹿なことをぬかすな!

四天王!

十悪魔侯爵!」


「あーあ」


ゼロ次元ポケットを出します。


「みんな出てきて」


一万からの死人軍団で広間はギュウギュウです。


「わっ、な、なにを…」  「「「ぎゃあ」」」


「えっと、ゾンビさん収納。

まだ、多いか。

スケルトンさん収納」


「ふう、窒息死するかと思ったぜ」


「いや、お前はすでに死んでいる…なんちゃって」


「えっと悪魔王だなこれ…」


「四天王も潰れてます」


「侯爵ってのも雑巾みたいになってます」


「悪魔って、死んでゾンビになるんですか?」


「いや、悪魔は死ぬと消滅するから、まだ息があるな。

お嬢、愛のムチを使ってやれ」


愛のムチ~♪ ぺペン

愛のムチ~♪ ぺペン

愛のムチ~♪ ぺペン

愛のムチ~♪ ぺペン


「すごい!

こんなにボロボロなのに、3回まで持ちこたえましたよ」


「よし、今日からここを第二拠点にするぞ」


「第二って、まだ何かあるんですか?」


「確か、玉座の下に…階段じゃな。

ここを通ると、魔界じゃ。

クリアしたモノへのサービスステージがあるんじゃ。

明日から魔界じゃぞ!」


「おーっ!」

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