第11話、道の駅…

さて、あまりにもあっけなく悪魔城を攻略してしまいました。

私は、別に魔界とか悪魔とか興味ありませんので、お供を引き連れて砦に帰ります。


愛のムチ~♪ ぺペン

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なんだか、後ろがザワザワしていますが、気にしたら負けです。


愛のムチ~♪ ぺペン

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愛のムチったら愛のムチ~♪ ペペン



砦に到着したら、後ろに一万人くらいあふれかえっていました。


「あらあら、スケルトンさん、いつものように大迷宮で働いてもらってくださいね」


「「「了解っす!」」」


悪魔城の周りも、結構死んじゃった人がいるんですね。

ご愁傷さまです。


あーあ、こんなんで私の将来どうなっちゃうんでしょ。

こんなにゾロゾロついてきて、お嫁さんとか行けるのかな。

無理だよな…、となると、お婿さん…、こんなゾンビばっかりじゃ嫌がるよな…。はぁ…


マリナとか、結婚話来てそうだよね。

そうだ、一人くらい紹介してもらえばいいんだ。

持参金ならたっぷりあるし、あとはこのしがらみをどうにか断ち切ればいいんだ。


「お嬢、それ無理っすよ。

俺ら、ほとんど不死身っすよ。ゾンビは陽の光で灰になって、スケルトンはコアを壊せばいなくなりますけど、デス・リザードマンなんて、裏ボス級の強さっすよ。

多分、魔王あたりとやっても負けないっすよ。それが100人で、アスラさんも100人いますよね。

悪魔城の時だって、四天王クラスがワンパンっすよ。

多分、核兵器でこられても、何人か生き残るんじゃないっすか」


「そ、そんな…、私の明るい家族計画が…」


「いいじゃないっすか。こんだけ明るいんすから」


「ワン」


「あなたたちって、私が死ぬまでついてくるの?」


「ワン」


ついていくっすよ」


「おら、スーパー・になるまで離れませんからね!」


「ぼよよーん」


「イーッヒヒ!いっしょ いっしょ! テンションmax!」




「ああ、私ってやっぱり不幸だ…」



ビキュン!


「お嬢、大変だ。一緒に来てくれ」


「ど、どうしたんですかマーリンさん」


ビキュン!


「魔界に来たんだが、この関所で通してくれねえんじゃよ。

愛のムチぶっ放してくれ」


「は、はい」


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「ふう、頑固ですね」


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「Aメロ・Bメロ・Aメロにサビ2回でやっとですか。

これ、力づくで通れなかったんですか?」


「やっとどいてくれたか。

NPCだから、こいつら破壊不能なんじゃよ」


「わっ、また千人くらい増えてる『収納!』」


「まあまあ、お駄賃にあそこの道の駅でソフトクリームでも食べてこうな」


そうなんです。

魔界の関所の先に道の駅が見えてて、そこにソフトクリームの看板が出てたんです…エヘッ




「えーっ、ソフトクリーム一個で金貨10枚はボリすぎでしょ」


「いやね、お客さん。ここは場所代が高くてさ。俺らも厳しいんっすよ」


「お嬢、武器や防具もバカ高いよ」


「じゃあ、これでどうだ!」


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「お客さんかわいいね、ソフトクリーム一個で銅貨1枚、おまけで2個つけちゃうよ」


「お嬢!武器と防具、銅貨1枚均一だってさ。

買い占めて収納に入れといてくれよ!」


「よし、道の駅攻略ね♪」

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