第12話、大迷宮でレベル上げ
「マーリンさん、私に魔法を教えてくれませんか」
「残念じゃが、ネクロマンサーは闇系の魔法しか覚えられんのじゃよ。
しまも、闇系の魔法はレベルアップでしか覚えられないんじゃよ」
「ええーっ、そうなんですか…」
「じゃが、レベルアップで新しい魔法を覚えられるから、大迷宮の100階あたりをウロウロしてればすぐじゃぞ」
「大迷宮が、よし、雄太郎君手伝って」
「ワン」
「お嬢、俺らも行くっすよ」
「オラもついていくだ」
「ぽよよーん」
「がおー」
「イ、イクーッ!」
「よし、全員乗ったわね。
じゃあ100階をポチッ」
ウィーン パシュー
「よし、がんばろー」
「「「おー!」」」
「うーん、暗い森よね…」
「ハーメーハーメーハァ!」 ドーン
「ど、どうしたの?」
「いや、オラ…なんとなく…」
「はぁ…」
「イーッヒヒ!」 ダダダダダッ
「ど、どうしたのオニババちゃん…あっ、ドラゴン」
「イーッヒヒ!」 シュラシュシュシュ! ドサッ!
「す、すごい。ドラゴンを生け作りに…で、ワインをかけて」 ボッ 「フランベ」
「「「いただきまーす」」」
「おいしー。生肉のような柔らかな触感」
「生き胆のソースが絶品っす!」
「おら、わさび醤油が目にしみるっす」
「さて、残りはみんなにお土産にしましょうね『収納!』」
「ぽよよーんぽよよーん!」 ズボッ ゴボゴボゴボ
「ああ、ヨウカイアンターっすね。
こりゃあ、ドラ…いや、土左衛門で一貫の終わりっすね」
「なあに、どざえもんって」
「成瀬川 土左衛門って、相撲取りの名前っすよ。
水死体のプヨプヨになった状態が、その相撲取りに似てることからそう呼ぶようになったらしいっす」
「ハーメーハーメーハァ!」 ドーン
「おっ、今度はワレトルマン!」
「何それ?」
「主人の大切にしてた皿を割ってしまって、切られた女のお化けっすよ」
「オーモーテーワ~ソーバーヤ~」 ガチャコーン
「おっ、今度はオチサキ女っすね」
「何それ?」
「ほら、普通の幽霊はウラメシヤって出てくるじゃないっすか」
「うん」
「裏が飯屋なら表は蕎麦屋って駄洒落っすよ。
そういうオチを先に言う下級幽霊っす」
「まだまだ来ますよ。
妖怪ネコ娘の亜種でエコ娘」
「ニャ」
「スナカケ婆ぁの亜種でス・カケ婆ぁ」
「目にしみそう」
「ねずみ男の亜種でねずに男」
「締め切りに追われた漫画家の亡霊ね」
「コナキ爺の亜種でヨナキ爺」
「3時間おきに泣き出すのよね」
「おいてけ堀の亜種でおりてけ堀」
「自転車に乗ったまま突っ切るわ」
「チョコもナカの亜種で千代子も中」
「エロビデオのタイトルでしょ」
「妖怪小豆洗いの亜種でアスキー洗い」
「もしかしてデフラグ?」
「妖怪カラカサオバケの亜種でカサカサお化け」
「冬は荒れるのよね。ニベアで退治できそう」
「おい鬼太郎の亜種で老木太郎」
「亜種でもなんでもないわよ」
「一反木綿の亜種で一旦揉めんな」
「なにそれ」
「ワダ ヘイサク、逆から読んだら臭い屁だわ」
「お、怒られるわよ…」
「ヌリカベの亜種でヤシロ ア…」
「やめなさいって」
「出ずにーランドの亜種でネズミーランド」
「あだち先生に怒られるわよ」
「おあとが宜しいようで」
テンテケテケテケテンテンテン♪
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