第7話、マリナと再会しちゃった
さて、こんなところまできて、今更ですが私にはソバカスがあります。
髪型はショートボブで…おかっぱともいいますけど…、黒いローブとグニャグニャした杖を持っています。
えっ、グルグル…なんですかそれ。
最初は冒険者の服だったのですが、キャラが立ってないってマーリンさんに言われて、マーリンさんコーデです。
デス・リザードマンの皆さんは、人間型で肌が黒くウロコがあります。
トカゲのシッポもあるんですよ。
だから、みんなのパンツとズボンには穴が開いてます。
魔人アスラさんは青白い肌で、ワイルドだろみたいなベストを着ています。
女性は前を閉めていますけど、コンモリと目立っています。
幼児体系の私とは違いますよ。
ヴァンパイアの皆さんは、黒いコートで統一されています。
今回の魔王城行きで、帰路に万単位の仲間ができました。
マーリンさんは、ダンジョンコア二つを入手して嬉しそうです。
「これで、大迷宮の最下層からさらに100階追加できるぞ。
地下200階までクリアできたら、さらに100階追加じゃ」
地下300階って、地面を突き破って落ちちゃわないか心配です。
そもそも、地下300階のラスボスって、どんなにか強いんでしょうね。
今日は久しぶりに町でお買い物です。
人が増えたので、結構大変なんですよ。
お酒だって、毎日
デス・リザードマンのみんなは、稽古着だってすぐにボロボロになっちゃうし…
「あれ、カンナ?」
「あっ、マリナ!
久しぶり」
「どう、どこかに就職できた?」
「えっ、う、うん、なんとかやってる」
「私も、お城で雇ってもらったんだけど、結構訓練が厳しくってさ。今日なんて、10日ぶりの休暇だよ」
「勇者も大変なんだね」
「でも、和平協定が締結されたおかげで、とりあえず5年の猶予ができたって、みんな喜んでるよ」
「そ、そうなんだ、よかったね」
「時間あるなら、どこかでお茶しようよ」
「ワン」
「えっ、えーっ、初代勇者様と同じ装備なんだ。
肖像で見た初代勇者様は黒かったけど、金色の犬なんだね」
「う、うん。いろいろと助けてもらってる」
「あっ、そこの甘味処にしようよ。
ホワイト&ブラック餡混ぜ混ぜパフェもどきが人気なんだよ」
「へえ、マリナはなんでも知ってるんだね」
「たまの休みに、食べ歩いてるんだ。
お給料も他に使うことないしさ、今日は私が
「う、うん」
「おっ、マリナちゃんいらっしゃい。
ワンちゃんが一緒だと、テラス席になるけどいいかい」
「うん、そうして」
「ご注文は」
「わたしはホワイト&ブラック餡混ぜ混ぜパフェもどき、ブラック多めで」
「えっと、雄太郎君も同じでいい?」
「ワン」
「じゃ、私たちも同じの二つ」
「へえ、ワンちゃんも甘いの食べるんだ」
「えへへ」
「それでさ、カンナは知らないだろうけど、この間、魔族と人族とアンデッド族の間で、和平協定の会議があったんだ」
今更、出てましたとは言えない。
「ふうん、それで?」
「帰ってきてから、王様と側近が急にやさしくなっちゃってさ。
おかげで、こうして休みも取りやすくなったってわけよ」
「へえ」
それ、愛のムチの効果だよ。
パフェ2杯のお礼じゃ安いくらいだよ。
「カンナの方は?」
「えっ、うちは…、大所帯だからいろいろと買い物が大変かな。
今日も大量に買い物があってさ」
「じゃあ、私がつきあってあげよう。
これでも、結構顔が利くんだよ」
「いいよいいよ、馴染みの場所ばからだからさ」
「遠慮しないって。私たち親友でしょ」
「う、うん」
「えっ、おじさん。私の時はそんなにまけてくれないじゃない」
「だって、カンナちゃんのところは大所帯で、毎回買ってくれるからね」
「こんど、必要なものがあったら、つきあうからさ…」
「絶対だよ!」
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