概要
博士を目指す志高き青年に待ち受けていた人生は・・・?
母子家庭で育った桜田恭太(さくらだきょうた)は、幼いころから母を楽にさせたいと勉強に打ち込み、周りから「末は博士か大臣か」と褒められることがあった。父の明敏(あきとし)は恭太が物心つく前に亡くなっており、母の理美(さとみ)は会社勤めをしていた。母から進路などの口出しを受けることもなかったため、恭太は自分の意志で国立最難関の西都(せいと)大学の工学部に合格し、そのまま大学院の修士課程まで進んだ。あるとき、夢であった研究者になるべく博士課程に進学すると理美に伝えると、生まれて初めて強く反対されて口論になった。恭太は驚きであったが、なぜ反対されているのかもわからず自分の意思を通して、結局博士課程進学を決めた。
ついに憧れの博士進学をすることになったのだが、恭太に待ち受けていたのは思ってもいないことだらけであった・・・。
ついに憧れの博士進学をすることになったのだが、恭太に待ち受けていたのは思ってもいないことだらけであった・・・。
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おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!日本が先進国にから転落したワケはここに隠されている
研究者への道や博士進学を考えている方なら必見の現代ドラマ。その道は決して平坦ではなく、進学したからと言って安泰でもなんでもない。給料が高いわけでもなければ、必ずしもやりたい研究ができるわけでもない。
……そして、そうした苦悩を、家族を含めた周囲の人間が、必ずしも理解してくれているわけでもない。普通の人なら気にもしないような一言がグサリと刺さることもある。
なぜ、日本の研究者が育たないのか。なぜ日本が先進国から転落したのか。その理由がここに隠されています。
学校によって制度や環境などは多少異なる場合があるものの、「ポスドク問題」に光が当てられつつあるいま、最も読まれるべき作品の一つだと思…続きを読む