憧れのあなたが手にしたのは、甘々ほろ苦の爆弾です。
【5分で読書短編小説コンテスト「想いが通じる5分前」参加作品】
女子中学生の千依《ちよ》は、ある人に憧れています。
手際が良くて、格好良い上級生。でも、接点がなくてお近づきになれない。
バレンタインデーの前日、クラスのグループラインである情報が流れます。
「バレンタインデーに持ち物検査があるらしい」
これはチャンスだと思った千依は、一縷の望みにかけて、お菓子を用意します。
甘々ほろ苦の爆弾。
この方法なら、高確率で相手に届く!