この優しさと強さ、哀しみそして謎に満ちた世界を体験して欲しい──

主人公ランテは名前以外なにも知らない。草原にポツンといるところに白軍の隊長セトに手を差し伸べられついていくことに。

この世界がどんなところなのか聞いても違和感こそ持てども何となくしか分からない。いざというときに発揮される自身の力も未知数。
人と出会い、話しを聞いて本を読み解き、人を助け、人に助けられ戦っていく中で少しづつ世界が広がっていく。

このランテの状況、読み手である読者に限りなく近いと思いませんか? それ故に物語に入り込みランテと一緒に見て、聞いて、感じるそんな追体験している感覚に浸れると思います。

ゆっくりと、だけども大きく動いていく世界を体感出来る物語です。限りなく体験に近い読む感覚を是非味わって欲しいです。

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