ツンデレにメイド服を添えて

 幼馴染、世話焼き、ツンデレ、ついでにお隣に住んでいて毎朝起こしに来てくれると言うスキのない完璧な属性を持った美雪。
 ある日、気になるお相手である貴樹がメイド喫茶に入る姿を偶然見かけてしまう。貴樹のことならなんでも知ってると思っていた美雪としては面白くない。
 お店の中でメイドにデレデレしているであろう貴樹のことを想像すると尚更面白くない!

メイドが好き? なら私がなってやるわよ! ……でも恥ずかしいぃ~

から始まる物語です。

 ツンとデレの塩梅がとても心地よく読み進めて行くと、そこはデレて! いやツンでしょ! そこは素直に! と読み手の思い通りにならない感じにドギマギしてる内に美雪と貴樹の関係を見守っている自分がいました。
 ツンとデレだけでなく、ときには幼馴染同士だからこそある過去の出来事が引き起こすピンチがなんかもあってハラハラもさせてくれます。

 ちょっと不器用な2人の関係をずっと見続けていたくなる作品です。

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