極振りが正解

僕らは生きているとつい、真ん中あたりを取ろうとする。白黒付けずにグレーで行こうとする。

それは、小説もそうだ。

なんとなく受けそうな話を作り、どっちにも行けそうな展開にして、様子を見ながら書いていく。

失敗したくないから、

嫌われたくないから、

怖いから。

でも、ぺんぺん草のすけさんの『レベル上げなんてかったるい! 異世界転移した女子高生はレベル1のクセに『スマホ』でドラゴンの王様に戦いを挑むそうです』を読んで、それは間違いだと気付かされた。

人生は違うかもしれないが、こと小説においては極振り、それが正解だ。

明るいなら最高に明るく、暗いなら最高に暗く。笑えるなら最高に笑える話がいい。

うん? ぺんぺん草のすけさんの作品は何に極振りしているのかって?

それは、あなたが読んで確認して欲しい。

ただ最高に振り切れている。

ホームランか? 三振か? 人生ではないから三振でも死にはしない。全力で振りに行こう。

そう思える小説、おすすめです(●´ω`●)

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