僕らは生きているとつい、真ん中あたりを取ろうとする。白黒付けずにグレーで行こうとする。
それは、小説もそうだ。
なんとなく受けそうな話を作り、どっちにも行けそうな展開にして、様子を見ながら書いていく。
失敗したくないから、
嫌われたくないから、
怖いから。
でも、ぺんぺん草のすけさんの『レベル上げなんてかったるい! 異世界転移した女子高生はレベル1のクセに『スマホ』でドラゴンの王様に戦いを挑むそうです』を読んで、それは間違いだと気付かされた。
人生は違うかもしれないが、こと小説においては極振り、それが正解だ。
明るいなら最高に明るく、暗いなら最高に暗く。笑えるなら最高に笑える話がいい。
うん? ぺんぺん草のすけさんの作品は何に極振りしているのかって?
それは、あなたが読んで確認して欲しい。
ただ最高に振り切れている。
ホームランか? 三振か? 人生ではないから三振でも死にはしない。全力で振りに行こう。
そう思える小説、おすすめです(●´ω`●)
P10 のみでレビュー
【書き出し五文字】
「レベル1
【P10の簡単な内容説明】
コットン100は正義。あえてこの一言で伝えたい。
【P10について】
ユーモアにあふれた内容。面白い作品は、何処から読んでも起承転結となるという言葉は、よく聞くが。P10 から読み始めてもどんな状況なのか分かりやすい。かなりコミカルに展開されていく。冒険をしていると感じるのはステータス変化があるからだろうか。異世界物語には間違いないが、ゲームの中に居るような気分になる。数値化というのは、分かりやすくする反面、リアルと切り離される感覚を産むことを学んだ。
つまり、巧いこと使うことによって、より面白さを醸し出せるという事だ。自分は異世界転生ものをちゃんと読んだことがないが、あらすじを見ただけで”異世界転生スタンダード”というものの知識を得られる。知らない人というのは、比べることが出来ないので、受け取った時に100%の魅力が伝わっていないことが多い。しかし、この小説は、あらすじで予習ができるという、親切なスタイル。
【これまでどんな内容だったのかを予想】
あらすじから察するに、主人公はある日突然、異世界に投げ出され独りぼっちになったが、帰る方法を知り”家に帰るために”仕方なく、魔王を倒すことになったわけだ。なので、帰ることが優先なため、冒険を楽しむ方向へはいかない。その為、かなり無謀。無謀な事が良い方向へ行き、コミカルな感じになっているのではなかろうか。そんなわけで、下積みを積まず、とことん我が道を突き進む彼女が思い浮かぶ。しかし、前向きな人だと思われる。
【この物語の先の展開を妄想】
ここまで書いたイメージから、果たして家に帰れるんだろうかという懸念が残る。それは、無謀過ぎてコツコツ積み上げる性格ではない為だと思われる。ただ、根性は半端ないので、どんな手を使ってでも家に帰るのではないかと、感じている。例えば、以前ゲーム実況でみた、際限なくパーティーが増えていき、後ろをムカデのようにくねくねついてくるような。それはただの想像に過ぎないが。どんな方向に行ったとしても、とても面白い物語であることには変わらないほど、登場人物に個性がある物語である。
是非、あなたもお手に取られてみてくださいね。
告白すると、下ネタ系のギャグが苦手で。
だからキャッチコピーを見て、それを予感して躊躇しちゃって、なかなかクリックできなかったんです。最終的にしてしまったから、これを書いている訳ではありますが。
そしたら怒涛のボケが、言葉よし!テンポよし!角度よし!エネルギー充填100%撃て!みたいな感じで、攻めて来るんです。
今、私、下ネタで、笑ってしまったの……?みたいな事になってしまい。
滅茶苦茶な感じがあるのに、ちゃんとストーリーとして流れもあるんですよね。なんなんだこれは……。下ネタであっても下品な感じはしないし。軽快だからかなあと。下ネタと連呼しちゃいましたが、そういう方面の笑いばっかりではないです。
文章を脳内で映像化してしまうタイプの人には、かなり危険な作品です。