人は必ずどこかで交差する。それが前世であろうとも。

前世の記憶が継承される世界の物語。

「今の人生がついてないのは前世で徳を積まなかったからだ」
みたいな言い回しを聞くことがある。

今作ではそれが冗談ではなく、前世の行いや人格が現世にも影響し、学業や就職や恋愛、人生の全てに関わってくる。

そんな世界で、前世の記憶に囚われた三人の主人公。

それぞれがそれぞれの悩みを抱えたまま、現世を生きるために謎の教団と関わることになりーー?

人生のままならない部分を何かにぶつけることが出来たなら、人は自分の人生に納得出来るのではないか。

そしてすがるものを見つけることが出来れば、人は生きる気力が湧くのではないか。

人生に悩める人に贈る、良質な群像劇です。
ぜひラストまで読んで欲しいです。

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