概要
「私は、今度こそ死ねるだろうか」
神に呪われた盲目の王子アーシュカは、その呪いを解くために巡礼の旅に出る。
王子に付き従うのは、流れ者で素性の知れない「青騎士」と呼ばれる男、ただ一人であった。
第一回神ひな川小説大賞(テーマ:ハッピーエンド)参加作品です。
王子に付き従うのは、流れ者で素性の知れない「青騎士」と呼ばれる男、ただ一人であった。
第一回神ひな川小説大賞(テーマ:ハッピーエンド)参加作品です。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!文字を通じて感じることのできる〝美しさ〟の理想型
視力を失ったことにより「神に呪われた」とされた王子と、青騎士と呼ばれる謎多き従者の、巡礼の旅の一部始終を描いた物語。
ゴリゴリのハイファンタジーです。いわゆる『剣と魔法の』という喩えなら前半分だけというか、剣はあっても魔法やモンスターはない感じの舞台設定。あるいはただ書かれていないだけという可能性もあるものの、でも現実世界のそれとほぼ変わらない物理法則や生態系であろうとなんとなく予想され、でも同時に決して現実世界の「いつかのどこか」ではない(=いわゆる異世界である)と確信させてくれる、この堅牢かつ鮮やかな世界構築の手腕に惚れ惚れしました。物語世界に取り込まれるまでが早い。
文章自体の巧…続きを読む