十代の高校生の会話だけのやりとりにすぐに引き込まれました。まだ少しずつ読んでいる途中ですが、執筆再開されてこれから読み進める楽しみが増えました。並行して度々昔の高校生時代の思い出が顔を出してくるので、想いが溢れてしまい…読むスピードが自然とゆっくりになります。(噛み締めながら読む) 朗読に向いている作品ですね。
ほとんど二人だけの会話劇なのに、まるで二人の会話のすぐ横で自分も会話に入り込んで聞いているような錯覚に陥ります。あたかも一緒に行動を共にしてきたように。作者の仕掛けた巧妙な罠であることに気がつく間もなく。たぶんそのまま、舞台劇として成立する、カクヨムでは今まで読んだことのない秀逸な作品だと思います。
幼馴染の女の子と男の子の会話だけで進行する、実験的な作品。ちょっとずつ距離が縮まっているのに、誰よりも分かりあえているのに、一番伝えたい言葉を言えない、もどかしさ。誰もがきっと、甘酸っぱい時代を思い出す、青春の1ページを切り取ってアルバムにしたような物語です。最終話までに二人が素直になれますように…!
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