ご都合主義なんて無い世界。だからこそ苦しく、愛おしい――。

全話を読み終えての感想です!

私、普段のレビューのテンプレが、

①総評→②「こんな人におすすめ」→③良かった点→④気になった点(あれば)

という感じなのですが、本作については②~④を上手く書ける自信がなく、今回は「結局何が言いたいの?」的な感想になってしまうかもしれませんが……。書かせていただきたいと思います。


私、大槻ケンヂさんの小説やらエッセイが大好きでして。
大槻ケンヂさんの作品って、ゴリゴリにアングラで、多分トびながら書いてるんじゃないかなってくらい意味不明な時があるんですけど、何故か青春のきらめきみたいなものがあって、ぎゅっと胸が締め付けられるという……。

本作も、読み始めは「あ、大槻ケンヂ作品っぽいのかも」という印象を受けました。


ただ、本作に「共感」や「感情移入」をできたかというと、正直微妙でした…。
これ、薬物やリストカットの経験がある方や、ご自身がLGBTIだったり、身内にLGBTIの方がいらっしゃる方であれば共感するのかな??

ターゲットをそうした方に絞っているのであれば、きっと本作は成功しているのだと思います。

ですがもう少し読者層を広げたいとするならば、登場人物たちの心象風景や思考回路などの描写を増やし、こちらに「こういう人もいるんだ」「こういう世界があるんだ」ということをもう少し具体的に教えて(イメージさせて)いただけると、より共感できたのかな、と思いました。


作者様の別作品『サブタレニアンの子供たち』もそうですが、アングラな世界観の作り込みと描写は一級品で、きっと好みがばちっと一致すれば、どっぷりのめり込むこと間違いなし、なのだと思います。

なので、決して作者様や本作にケチをつけたいわけではなく、本レビューをお読みいただいた方には、「とにかくまずは読んでみて!そしてどう思ったか感想を書き込んで!」と言いたいのです。笑


今回、何のまとまりもないレビューでごめんなさい!!(>人<;)
とにかく、これからも応援しております!!

以上、水無月トニーでした。

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