甘くて苦くて切ない青春・友情(LOVE)ストーリー

ウブで真面目な日本人留学生の少年がいきなりドラッグにまみれるアウトローたちとの生活に放り込まれ、取っ掛かりから普通の日本人な自分はムネチカの保護者な視線でビビるやらハラハラするやら戸惑った(笑)
ロンドンのストリートやスクアットパーティー、ドラッグでラリッてる描写は秀逸でリアリティがあり、この作者はロンドンに住んでるかその経験があり、そんでイケナイ遊びにも手を出してたのではと思ってしまうほど。他の方のレビューで全て想像で描写してるとあり、ただただ驚くばかり。
気が付けばどっぷりその世界に入り込み、ムネチカの目線で刹那的で危うくてキュートな魅力のモイラに釘付けになり恋している。
そして途中からなぜかバックには、スクアットパーティーとはほど遠い「スタンドバイミー」が聞こえるような雰囲気が漂い(自分だけかも( ̄▽ ̄;)テーマ曲のように頭を巡る。
短くも長い4カ月でムネチカ少年は成長し、モイラは恋を知る(とは書いてないが、知ったと思う)。
いつの日か、4人の胸の中にこの友情がかけがえのないものとして蘇るだろう。ひとこと紹介の通り甘くて苦くて切ないのだけど、読後には清涼感すら感じてしまう傑作です。

ロコ様
下らない応援コメントばかり書いてすみません。丁寧にお付き合いいただきありがとうございましたm(__)m

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