主人公の目を通して淡々とドキュメンタリーのように進んでいく。物語全体を覆う静寂が作り物でない現実として胸に迫る。タイトルとあらすじを見て泣く準備をする邪な読み方をした自分を反省してます。
彼女と喧嘩した。謝らないといけないと思っていた時に地面な揺れた。阪神大震災だ。自身も被害にあいつつ、心残りを抱いていた彼女のもとへ向かう。ノンフィクションであろう作品。ニュースでは数字でしか示されない被害者が、一人一人懸命に生きていた。その様子を知ることができる貴重なお話です。