俺だけの神様、そう思っていた女の子は世界を救う人柱でした。

――少女は少年にとっての神様。
　何も知らない自分にすべてを与えてくれた銀髪のまるで女神のような女の子、俺だけの神様だと思った。
　最初は、そう思っていた。

――少年は少女にとっての救世主。
　自分自身の事を知りたければもう一人自分をつくるしかないよね。
　一種の答えみたいな諦めを持ち、少女はよく呟いた。
　四肢を奪われ光も奪われ永遠の孤独という罰に落とされた少女はただ生き続けた。周りには多くの人がいたが少女を理解しようとはしなかった。いや、人は少女を理解できなかった、そう神に仕組まれていたから。

　しかし少女は幾千の孤独の中で理解者を産んだ。
　自分に近く、しかし遠い。

――まるで神が人を作ったかのように。

　これはある日素っ裸の男の姿に生まれ変わった無機物と、年増の欠損ロリが織り…続きを読む