概要
「癒しのチカラ」で患者を救う連中の"裏"アクションストーリー
某県某所、山奥を進んだ先のとある村には、あらゆる病いや怪我を立ち所に癒す「神通力」が存在する。最寄り駅から車で一時間以上かかる僻地ながら、そこには世界中から持病を抱える人々が救いを求めて押し寄せていた。
奇跡の力を行使する「彼ら」は人でありながら信仰対象として崇められ、今日も救命の最後の砦として活躍している。
だが、世間の人々は知らなかった。奴らの神通力が癒しの力だけに留まらないことを。
国内で遊学中の戸塚恭介はある日、再会した旧友から厄介ごとを持ち掛けられる。それは平和なキャンパスライフをぶち壊す非日常の始まりだった。
…………と、ここまで読むとがっつりシリアス系に見えるかもですが、登場人物には割とドタバタしてもらいます。神通力を操る組織と、そのチカラをつけ狙う別の組織との攻防
奇跡の力を行使する「彼ら」は人でありながら信仰対象として崇められ、今日も救命の最後の砦として活躍している。
だが、世間の人々は知らなかった。奴らの神通力が癒しの力だけに留まらないことを。
国内で遊学中の戸塚恭介はある日、再会した旧友から厄介ごとを持ち掛けられる。それは平和なキャンパスライフをぶち壊す非日常の始まりだった。
…………と、ここまで読むとがっつりシリアス系に見えるかもですが、登場人物には割とドタバタしてもらいます。神通力を操る組織と、そのチカラをつけ狙う別の組織との攻防
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!超人対逸般人
さてもここにございますは神通力なる御業が実在する、現代日本。
大病だ、怪我だとなれば縋られる使い手の一族は、しかし治療以外にも怪力俊足、果ては飛び道具にまでその力を使える超人の集団です。
そんな連中を相手どるは常人なれど、殺し屋・極道・啓蒙活動をする通り魔と、一癖二癖どころではない常軌〝逸〟した『逸般人』達!
いざ戦いとなれば状況は二転三転、一進一退、力技から搦め手の応酬、形勢逆転の嵐! 決着の時までどうなってしまうか判らない、ハラハラドキドキが持続し続けます。
全体としてユーモアに包まれ、殺伐としすぎないこの作品はまさしくエンタメ。
アドレナリンを求めるあなたにいかがでしょうか? - ★★★ Excellent!!!読者が設定を素直に受け入れられるように丁寧に下調べがされている作品
少し序章のネタバレを含みます。
現代の日本社会において公然と治癒の超常現象が認知されている世界観の説明がとても丁寧にされています。
その説明も物語の進行上必要が生じた時に必要な分だけなされるので読まされている感じがしません。
パラリンピックの選手が治療を受けたことで次期はオリンピックに出場できるようになったとして、治癒能力が眉唾物ではなかったと証明されたとするエピソードがあります。
ドーピングに厳しいオリンピックが元パラリンピックの選手の出場を認めたとすることで、治癒能力が科学的にも認められていると上手に、なおかつ分かり易く表現されていると感じました。
他にも丁寧だと感じた…続きを読む