「銀河の子猫」

 迷子の宇宙人は、銀河を漂う箱を拾った。

 中を開けるとみゃーみゃーと鳴く子猫が一匹。お腹が空いているのだろう。

「ごめん、この船にはもう食料がないんだ」

 宇宙人が悲しい声でそういうと、猫の瞳がぴかりと光った。 突然窓の外が白く染まり、コンピュータが警報を発する。

『宇宙がミルクになりました』

 同じ頃、朝ごはんを食べていたオランダのハンス君の家では、牛乳パックを傾けると宇宙が出てきた。

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