概要
この青さにまみれた感情を、恋と呼びたかっただけなんです。
音楽教師である藤代先生と、付き合っている常磐。
ふたりだけの幸福の時間は、長くは続かない。
ある日、噂が流れたことで、ふたりの関係は瓦解する。
私が貴方に抱いていた想いと
貴方が私に抱いていた想い。
それは全く別物で、きっと恋と呼べるものではなかったんだろう。
きつねのなにかさん主催の令和二年六月青春企画の参加作品です。
(https://kakuyomu.jp/user_events/1177354054897576306)
ふたりだけの幸福の時間は、長くは続かない。
ある日、噂が流れたことで、ふたりの関係は瓦解する。
私が貴方に抱いていた想いと
貴方が私に抱いていた想い。
それは全く別物で、きっと恋と呼べるものではなかったんだろう。
きつねのなにかさん主催の令和二年六月青春企画の参加作品です。
(https://kakuyomu.jp/user_events/1177354054897576306)
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!青春、ただし微糖
形容しがたいものを文章にして、読後にはやはり形容しがたいものを残す。
それが小説の醍醐味だと思いますが、これはまさにその醍醐味を味わわせてくれるものでした。
青春ではなかったようにも思えるけれど、一方で確実な青春を感じ。
嘘だらけのものだったようにも思えるけれど、一方で本当であったと感じ。
嬉しい悲しいがきっちり決まり切れない曖昧なものが人間だと思うし、清濁併せ呑み矛盾を孕んで生きるのが人間だと思う。
そういうボヤッとしたグレーなものに、青春の甘酸っぱい爽やかなブルーは合わないように思えるのだけれども、完璧にそろえてきているから凄い。
バランス感覚が取れている人じゃあないと書けないものだ…続きを読む