日記のような私と備忘録のような君

子どもの時に書いた日記を大人なった「私」が再び発見する。
そこには「君」がいた。恐らく私が一番大切にしたい過去だ。「私」は「君」についてを備忘録として再び書き留めることにした。
しかし「私」が備忘録を書いているのは至極不純な理由だった。
それは記憶延命といわれるものがある近未来の話。「私」は「君」を売った。
何気ない不器用な過去を引き換えに命を選んだ「私」の物語。