概要
怒れ、怒れ、怒れて、狂え。
すべて、燃やし尽くしてやる。
新暦九七年。南アジアの大国にほど近い、インド洋の島国、セロン。内戦が続くこの国で、復讐の炎が猛り狂った。日本からやってきて、この国に根付いた「折鶴組」。
その手口を真似て拡大した「かるた組」。
覇権を握るべく静かに争っていた二つの組織は、ある殺し屋の死により結託したかに見えた。
だが、折鶴組の一人娘、折鶴美友梨はその死が陰謀だと断じる。恋人を奪われた美友梨は、父に、折鶴組に、すべてに向けて憤怒を燃やした。彼女はその日、腹心にして幼馴染である折紙蓮華と契り、全てを燃やし尽くすことを誓い――その炎は、やがてセロンにもう一つの戦争をもたらすことになる。
新暦九七年。南アジアの大国にほど近い、インド洋の島国、セロン。内戦が続くこの国で、復讐の炎が猛り狂った。日本からやってきて、この国に根付いた「折鶴組」。
その手口を真似て拡大した「かるた組」。
覇権を握るべく静かに争っていた二つの組織は、ある殺し屋の死により結託したかに見えた。
だが、折鶴組の一人娘、折鶴美友梨はその死が陰謀だと断じる。恋人を奪われた美友梨は、父に、折鶴組に、すべてに向けて憤怒を燃やした。彼女はその日、腹心にして幼馴染である折紙蓮華と契り、全てを燃やし尽くすことを誓い――その炎は、やがてセロンにもう一つの戦争をもたらすことになる。