概要
自己中心的?な忠臣蔵、略して中心蔵。
赤穂浪士討ち入りを基にした古典的な時代劇である忠臣蔵。
古典的であるが故に最近では取り上げられにくくなったり逆方向に再解釈の対象等になりつつあるこの忠臣蔵について、再解釈の再解釈とでも言うべき超解釈を決行。
それぞれの登場人物の自己中心的?な観点から、この古典を多面的に、そしてこれまでには稀な形で書く奇作!
※あえて特異な解釈を行っている為、そしてまた「赤穂浪士討ち入り」ではなく「忠臣蔵」の小説である為(前者に言及する事もありますが)、史実とは異なる部分や時代考証を放棄した部分がある事をご了承下さい。
古典的であるが故に最近では取り上げられにくくなったり逆方向に再解釈の対象等になりつつあるこの忠臣蔵について、再解釈の再解釈とでも言うべき超解釈を決行。
それぞれの登場人物の自己中心的?な観点から、この古典を多面的に、そしてこれまでには稀な形で書く奇作!
※あえて特異な解釈を行っている為、そしてまた「赤穂浪士討ち入り」ではなく「忠臣蔵」の小説である為(前者に言及する事もありますが)、史実とは異なる部分や時代考証を放棄した部分がある事をご了承下さい。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!わたしたちの時代の「チュウシン蔵」
忠臣蔵といえば、江戸時代以来、日本人の文化史、精神史のなかで重要な地位を占めてきた古典ですが、価値観の変化にともない、ここ10数年あまりで急速に忘れられつつあるようにも思います。忠臣蔵の世界の価値観や美意識は、現代のわたしたちのものからあまりにも遠くなり、次第に理解困難なものになりつつあるようです。
それぞれの時代を背景にして、この忠臣蔵を再解釈した小説や映像作品は、これまでに何度も試みられてきましたが、それも近年やや下火になってきたのではないでしょうか。
が、博元裕央さんのこの「中心蔵」は、短い断章によるシンプルな構成ながら、わたしたちの時代の人間像に引き寄せて、登場人物たちに独白…続きを読む