詩的で芸術性溢れる文章はまさにフィギュアスケートそのもの
- ★★★ Excellent!!!
単なる「スポーツ青春小説」の範疇にとどまらないこの作品の魅力を、一言で語るのは困難です。
ぜひ実際読んで、感じて欲しいですね。
肉体と精神と氷の関係にここまで肉薄した小説は無いのではないでしょうか。
詩的な文体ですが、エンターテイメントとしても優れているため、次々読み進める事が出来ます。
そして章が変わるごとに様々な違った表情を見せる主人公刀麻の姿は、まるで光によって乱反射する氷のようで、読んだ人の心に鮮やかに記憶されるに違いありません。