主人公のアストリッドは、月の巫女によって守られた冬の国に住む女の子。
大事な月の巫女を守るために彼女は戦乙女となります。
というのもこの国の人口比、ちょっと変なんですね。男が少ない上に生まれたとしてもなかなか育たない。だから女性たちが国にとって大事なもののために武器をとる。
(結果的に年頃の女の子で異性と結婚を希望する場合は他国から連れ込む。この考え方、好き:笑)
そのアストリッドが一年前に雪原で助け出した2つ年下の少年ロキ。
彼がアストリッドの、そして月の巫女を巻き込んだ運命の環を回し始めます。
アストリッドとロキ。
互いに思いあうのに、互いのバックボーンや境遇ゆえになかなか感情がまじりあうことがありません。
そのじれもだにハラハラするのがこの物語の重要なポイントなのですが。
なにより登場人物がすべて素敵!!!
私はなによりアストリッド養両親であるレムとイヴァンのふたりが大好きです!
頼りがいがあり、いつでも娘をふところ深く招き入れるイヴァン。
娘をからかいつつも、大事なところではすぐに駆け付け、なにより「うちの娘になにすんねん」とばかりに牙をぎらつかせるレム。
このふたり、男性同士のかっぷるですが、ほんとよい。
(ちなみにこのふたりが主人公の物語もありますので、そちらもぜひお勧め)
私的には、この作者様の作品で「北欧ファンタジー」なるものに触れました。
冬の季節にばっちりおすすめです。
ぜひ、雪や氷も溶かすふたりの恋物語をお楽しみください。
そこは異世界、北の最果ての国。
主人公の少女はワルキューレという軍隊に所属する戦士です。
そんな彼女が、吹雪の中で行き倒れたイケメン少年を、拾ってお持ち帰りすることから始まる、ファンタジーな恋愛少女小説でございます。
この少年というのが、とっても訳ありなんですね。
記憶を無くしているのですが、なんでこの国に着たのかもわからないと言う。
それでも、主人公の少女との日々の暮らしを、彼は幸せそうに過ごします、が。
とある事件を切っ掛けに急転直下、事態は大きく動き出します。
そして気づけば、敵同士に。
運命に引き裂かれそうになる二人ですが――。
という、ロミオとジュリエット的なシチュエーションをガンガンに盛り上げてくれる作品となっております。
二人が共に過ごした時間はけして長くはないんですが。
二人にとっては、かけがえのないものなんですね。
もう一度、それを取り戻すために、二人が想いの限りがんばる姿に共感してしまうことでしょう。
ちなみに、主人公の義父を含めてサブキャラの造形も作り込まれており、とっても良いキャラしてるのも見所です。
そして、全員イケメンっていう、イケメンパラダイスとなっております。
こんな方にオススメ
:王道なロミジュリ展開が好き
:イケメンしかいない北の最果ての島で、イケメンパラダイスしたい
月の女神(マーニ)の加護を受けた北の寒い国に住む、
主人公のアストリッドは、月の巫女(シグ・ルーナ)を
護る嵐の獣(ベルセルクル)にあこがれ、
戦乙女(ワリキューレ)を目指します。
寒い吹雪の日に、風と雪の精が舞う雪原で倒れた
美しい少年のロキを助けた。
その少年との出会いで運命が変わる……。
わくわくとハラハラ急展開で言えないけど(><)
あーそこで終わるのね? アストリッド、ロキはどうなるのか?
続きが気になります!
それにロキのように謎に包まれた
翳のある少年って好みです(〃▽〃)ポッ♡
輝ける月の宮殿や、黄金の宮殿など読んでいるだけで目の保養(^^)
女の子が好きなワードが詰まった世界観ですよ! お勧めします。
氷と雪と冬の国エルムト。
鍛錬の末、ついに憧れのワルキューレになれた主人公の少女、アストリッド。
彼女は以前、雪の中からひとりの少年を助けました。
その少年、ロキとアストリッドは仲が良く、彼女はロキにほのかな想いさえ抱いていたのです。
ところが、ロキには残酷で大きな秘密が。
冒頭は北欧風の背景設定、でも後からは、それだけじゃない国も出てきて、興味深く面白いです。
登場人物たちの性格も、それぞれ見事に描かれています。
そして予想もしなかった展開が次々と起こり、どうなるのかとドキドキワクワクできますよ。
ぜひ、おすすめします。