最愛の人は、最悪の敵でした。それでも二人の想いは立場を超えて――。
- ★★★ Excellent!!!
そこは異世界、北の最果ての国。
主人公の少女はワルキューレという軍隊に所属する戦士です。
そんな彼女が、吹雪の中で行き倒れたイケメン少年を、拾ってお持ち帰りすることから始まる、ファンタジーな恋愛少女小説でございます。
この少年というのが、とっても訳ありなんですね。
記憶を無くしているのですが、なんでこの国に着たのかもわからないと言う。
それでも、主人公の少女との日々の暮らしを、彼は幸せそうに過ごします、が。
とある事件を切っ掛けに急転直下、事態は大きく動き出します。
そして気づけば、敵同士に。
運命に引き裂かれそうになる二人ですが――。
という、ロミオとジュリエット的なシチュエーションをガンガンに盛り上げてくれる作品となっております。
二人が共に過ごした時間はけして長くはないんですが。
二人にとっては、かけがえのないものなんですね。
もう一度、それを取り戻すために、二人が想いの限りがんばる姿に共感してしまうことでしょう。
ちなみに、主人公の義父を含めてサブキャラの造形も作り込まれており、とっても良いキャラしてるのも見所です。
そして、全員イケメンっていう、イケメンパラダイスとなっております。
こんな方にオススメ
:王道なロミジュリ展開が好き
:イケメンしかいない北の最果ての島で、イケメンパラダイスしたい