とある学園の男子生徒は、かつて女性からの陰湿ないじめで女性恐怖症になり、けれどそれを乗り越えて頑張っています。別の学園の女子生徒は裏口入学や不正などに巻き込まれ、男性恐怖症になってます。この二人が両学校の交流行事に参加することになります。人間関係、設定がしっかりした物語です。なぞのエージェントLICENSEを大きな背景として物語は進んでいきます。
この女性恐怖症男子と男性恐怖症女子がどういう出会いをし、どんな関係を築き、
どのように二人の仲が発展していくのか、わくわくキュンキュンで楽しいです。
アオハルにどぼんと放り込まれたいあなた、ぜひ。
学園間の軋轢と個々の感情線を
軽妙な会話劇で編み上げる快作!!
星稜の空気感、部室のざわめき
厨房の温度まで手触りがあり
シーン転換のテンポが巧み。
コメディとシリアスの緩急が効いていて
抱腹のやり取りが続いた直後に
権力構造や過去の事件が顔を覗かせる⋯
その落差が人物の内面を浮き彫りにし
読後に意外な余韻を残してくれます。
とりわけ
遙人と悠姫の〝兄妹ならでは〟の距離感
みはるの表と素の切り替え
アンちゃんの軽さの奥に潜む
硬質さが魅力──!
群像の立ち姿が明瞭で
名前が多くても口調と所作で見分けがつく
作り込みの上手さ!!
世界観の制度や組織は
台詞の流れに自然に混ぜ込まれ
説明に感じさせない。
終盤に向けて関係図が静かに拡張し
次章への期待感を
素直に積み上げる名作です!!
現代日本とちょっとだけ違う世界を舞台にしたラブコメでございます。
主人公の少年は、LICENCEと呼ばれる日本版FBIのような組織に属する完璧超人エージェント。
文武両道、性格も絵に描いたような好青年というスーパーダーリン。
しかもオプション装備で、お兄ちゃんラブラブな美少女義妹も完備という、完璧すぎる奴なんですね。
でも普段はエージェントである正体を隠すために、冴えない陰キャとして振る舞っているんですが。
そんな彼がある日、言い渡された任務は、とある高校生の少女の護衛任務。
というのも、国内有数の名門学校で、社会を騒がす大問題が起きており、その影響で身の安全が危ぶまれてたからなんですね。
そんなわけで、完璧超人が陰キャ学生のふりをして、ヒロインを護衛するラブラブコメコメな学園生活が始まるのです。
醍醐味はまさにそこで、正体隠しつつ、任務も達成しなきゃいけない、というジレンマな状況にどう立ち向かうのか。
ときに真剣に、ときにコメディチックに、任務をこなしていく主人公の活躍をご覧下さいませ。
こんな方にオススメ
:普段は正体隠して、いざという時、無双しちゃう系主人公が好きな方
国の治安維持と情報収集を生業とする組織、LICENSE。そこに所属する高校生、遥人に課された任務は、天才美少女・美陽の護衛だった。
彼女を護るためにも、偽りの恋人となった遥人。ふたりを取り巻く個性的な人々、重たく複雑な過去、次々と起こる問題……。色んな謎も散りばめられていて、奥行きを感じます。
細やかな設定、きっちり作り込まれた土台がどんどん引き込んでいきます。ラブコメもありつつ、それだけではありません。ついつい考察したくなる謎めいたやり取りもあります。
このふたり、いつになったら本当の恋人になれるのでしょう。気になりますが、今のじれじれな関係も楽しくてずっと見ていたい……笑
遥人と美陽、それぞれが抱える過去の傷が物語を深く彩り、読者を引き込む絶妙な展開が魅力的です。特に「偽装カップル」という設定が、表面的なロマンスを超えた心理描写を生み出し、キャラクターの成長を実感させてくれます。学園内外の人間模様や陰謀が絡み合う構成も見事で、「グリルローズ」のような温かみのある舞台が緊張感を緩和するアクセントになっています。
さらに、外伝での桐原の視点から描かれる異なるドラマが、物語全体の奥行きを広げる役割を果たしており、単なる学園恋愛を超えた社会的テーマも垣間見えます。続きが気になる展開と、キャラクターたちの未来への期待感が心に響きました。
手に汗握る展開もありますが、基本的にはニヤニヤが止まらないラブコメ作品になっております。
とにかくキャラクターが濃くて魅力的です!
主要キャラはともかく、車の運転手さんの言葉にホロッとくることもあるので油断大敵です。
主人公が訳もなくモテるのではなく、ちゃんとした理由があってモテているので説得力が段違いです!
誰に対しても優しいし、めちゃめちゃデキる男で、読んでいると惹かれてしまうこと止むなしですとも!
ヒロインも,立場のため凛と振る舞っていますが素が出ると堪らなく可愛らしいです!
本質や存在が愛くるしいと感じました!
……ですが本作、ただのラブコメじゃないんです。
読んでいるうちにそこかしこから垣間見えてくるのですが、世界観が凄いです。
ものすごく丁寧に設定されて組み上げられた緻密でリアルな世界観には圧倒されてしまいます。
特殊機関のエージェントが暗躍していたり、学内政治も活発ですし、もっと言えば学内外から巨大な権力に学校が利用されているような雰囲気もあり、ここの辺りの空気を感じるとラブコメには留まらず、現代ドラマに近い作風なのかとも感じられます。
けれどご安心を!
そういった重厚なテーマを扱いながらも決して読みにくいことはなく、ライトノベルとしてものすごく読みやすいんですよ!
巨大な学園、大きな権力を持つ生徒会、可愛らしいヒロイン、ブラコンの義理の妹、主人公はエージェント……これらのどれかにビビっときた方、是非ご一読をお願いいたします!
主人公は、事件解決や諜報活動を行う秘密機関のエージェント、まだ高校生だけど【LICENSE】と呼ばれる資格を持っています。
そんな主人公の元に、同じ高校生の女の子を護衛するように指令が。
そこから、偶然その女の子を助けたり、他校から大勢の生徒達が編入して来たり。
偶然の出会いや奇妙な現実に戸惑いながらも、同じクラスメイトとして、彼女との関係を築いていきます。
彼女が抱える悩みと同じ悩みを克服した経験のある主人公、そんな事実も、二人の距離を近くしていきます。
そして、そこにからんでくる、彼女の幼馴染や、最強の天才美少女である義妹。
いろんな人間模様や社会背景もからんで、物語に深みを与えています。
主人公と彼女はどうやって本当の恋人になっていくのか?
じっくりと見届けてみてはいかがでしょうか。