あらすじにある宣伝文句に恥じない美しい作品

世界は空と海の狭間に広がっている。
彼はそこに生まれる、世界の感情を感じながら、人々の笑顔に包まれ、忙しい日々を満喫していた。
特に不満も不安も憶えることなく、己の力を振るい、日々の仕事を勤めていく。
自身の記憶から消えた、あの少女に再開するまでは……。

美しい詩を思わせるプロローグから入っていく今作。
実に綺麗な情景描写で、瞼を閉じれば、そこに映像が浮かんで来るレベル。
その描写力で描かれるのは、これまた実に独特な世界観で、先がどうなるのか興味が尽きない。

一度読んで独特の世界を味わって頂きたい良作。

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