青海のリグレス - 真夏の空と海のはざま -

作者 ななくさつゆり

106

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★★ Very Good!!

世界は空と海の狭間に広がっている。
彼はそこに生まれる、世界の感情を感じながら、人々の笑顔に包まれ、忙しい日々を満喫していた。
特に不満も不安も憶えることなく、己の力を振るい、日々の仕事を勤めていく。
自身の記憶から消えた、あの少女に再開するまでは……。

美しい詩を思わせるプロローグから入っていく今作。
実に綺麗な情景描写で、瞼を閉じれば、そこに映像が浮かんで来るレベル。
その描写力で描かれるのは、これまた実に独特な世界観で、先がどうなるのか興味が尽きない。

一度読んで独特の世界を味わって頂きたい良作。

★★★ Excellent!!!

洗練された世界観に色味を随所に表現し、読む者の想像を掻き立てる物語です。
リゾート地のホテルが舞台、その副総支配人の青年が主人公、さらにはそこに不思議な水晶リグレスがかかわってファンタジー要素を盛り込む。という、一風変わった題材であると感じました。
特筆すべきは、景色の描写が緻密なことです。私は南国リゾートというものを訪れたことはありませんが、そこがたとえおぼろげであっても、本作で表現されるこれらの景色は彩をもって頭の中に浮かぶこと請け合いでしょう。
また、主舞台であるホテルのお仕事も、登場人物たちの軽快な掛け合いもあって楽しく見ることができます(さすがホテル業界は多忙、過重労働ですね)。
惜しむらくはここからがファンタジー要素の本格的な幕開けだ、というところで更新が途絶えてしまわれていることでしょうか。再開されるのであれば、また拝読させていただきたいと思います。

★★★ Excellent!!!

※:第30話の時点です。

舞台は異なる理(ことわり)で出来た、少しクラシックな雰囲気で王族や貴族が当たり前に存在する世界です。
主人公はオーナーが王族のリゾートホテルで、副総支配人をしている17歳の少年です。
それだけでも凄いのですが、実は・・・っと、これ以上は読んで頂いてからのお楽しみという事にしておきます。

ヒロインや他の登場人物の人となりもしっかりと描かれていますし、洒落た会話の中からお互いの関係性を読み手に上手に想像させてくれます。

またこの作者様の他の作品も読ませて頂いて、とても情景描写がお上手だと感じるのですが、それがこの作品にもしっかりと出ています。
読み手の脳内に情景のイメージが形だけでなく、はっきりと彩色されて描かれて行くようです。

ちょっと大人な雰囲気のファンタジーを読みたい方にはお薦めの作品です。

※:これからクライマックスになりそうなところですので、続きを期待しています。

★★★ Excellent!!!

 風景が目に浮かぶような自然の描写が素敵です。自然描写は全体的に爽やかで、透き通っているような印象を受けます。
 夏に読むと、そのままの勢いで外に出て青空と海を眺めたくなる。そんな作品です。
 自分もサンティアラに宿泊して、登場人物たちと同じ景色を見たい。そんな気持ちになりました。これからの季節にぴったりな作品だと思います。

★★ Very Good!!

まず、情景描写、とりわけ色彩表現が多く、美しい印象を受けました。読んでいて美しい情景が浮かんできて、とても優しい雰囲気に包まれる作品です。
また、ファンタジー作品で使われがちな魔法を過去の遺物として描いた点もなかなか新しくていいなと思いました。これからの展開にも期待大です。

★★★ Excellent!!!

唐突ですが、第一印象として”色”の描写がうまいな、と思いました。
人の動き、風の音、布の質感……なぜかどの描写を読んでも不思議と”色”として感じられます。

物語への引き込み方が視覚を中心に据えているから、などと浅薄な根拠のない分析をしてみますが、とどのつまりこれが作者様の個性なんだと思います。

鮮やかな世界に飢えた方におすすめしたい小説です。