風景の描写がなんだか主人公の気持ちとリンクしていて素敵でした。あと「何時もの」の書き方が印象的でした。
第一印象はとても丁寧に書かれているといった印象。一つひとつの文章から、主人公の心情や思考が読み取れて、主人公をとても身近に感じられた。また、女学生ならではの友人関係と、そこから生じる軋轢や自分自身との乖離など、きちんと人間というものを観察して書かれているのが伝わってきました。とても面白い作品だと思いました。
旧校舎、放課後、ちょっとした不思議。懐かしさと儚さを持ち合わせて混ぜ合わせたような情景が思い浮かべられます。普遍的なテーマは刺さる人には刺さるでしょう。
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