概要
衛星は地球を周回しているのか、させられているのか?
リモートセンシングを専門としているR大学土木工学科の袈裟丸耕平のもとに新聞記者の火鳥真理恵が人探しの話を持ってくる。失踪したのはR大学で起こった殺人事件の犯人、板倉凌の兄である板倉悟だった。兄弟ともに親交のあった袈裟丸はそれを受けるが、調査の段階で訪れた板倉悟の下宿先で両足を切断された研究室の准教授の死体を発見する。同時期に発生した羽田空港D滑走路損壊事故で世間が混乱する中、婦女暴行で収容されていた建設会社社員坂口は組織の手助けで脱走に成功する。そして組織自体も板倉悟を追いかけていた。板倉悟が潜伏していると思われる亡き父の職場である変電所に向かった袈裟丸たち一行がそこで何を見たのか?板倉悟を追う二つのグループが変電所で交わる時、黒い作務衣の男が現れる。板倉悟を巡る物語はやがて大きな混乱へと繋がる序章となる。
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