概要
金もなく、人望もなく、周りは敵だらけ。そんな滅亡寸前の王家を救う鍵は、異世界より流れ着いた三人の悪党たち。
「あの大臣の食事に下剤入れといたから、トイレ全部封鎖しといて」
「人質? とりあえずその場の全員殴っといたけど?」
「いや、騙してないよ。騎士のみんなが勝手に動いただけだよ。僕は悪くないよ」
「あああ……」
何のために生きる?
誰のために戦う?
これは虚飾と欺瞞と血煙に満ちた、泥塗れの英雄譚。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!HAHAHA! 三悪党を知っているかい?
やぁ、皆さん初めまして。
今回、僕がご紹介するのは悪漢小説のお手本のようなお話だ。三悪党と書いて「スリーアウツ」と読ませる悪漢たちが、大暴れして読者の心を鷲掴みにするエンターティメントだよ。
性悪な知能をフル回転させる聖女「クズ」
強い奴を求めて、まわりの迷惑もなんのその勇者「のうきん」
自我を持たない、誰にでも化ける事が出来てしまう王様「さぎし」
彼ら三悪党が初めは異世界で、自分の居場所を求めて、最後には国を揺るがすような大暴れをする。一見、悪漢たちが自分勝手な事をしているようで(している事も多分にあるけど)、最後まで見れば納得の大立ち回り。
見事に主人公の望み…続きを読む - ★★★ Excellent!!!物語は最高、あと、見出しが分かりやすければ
フォロワーよりも星の数が多い。これがこの作品の面白さを如実に語っていると思う。
何らかの理由で異世界に来てしまった三人。それぞれが特異な能力を持ち、その三人を組み合わせると無類の強さを発揮する。ただし、三人は善人ではない。世間一般の良識よりも自分の生き方を優先する。
普通に考えれば自己中だけど結果的には英雄の行動となる。そのやりとりがメチャクチャ面白い。キャラ立ちまくり!
………ただ、話が面白いあまり過去のエピソードを読み返そうとする時、各話の見出しが数字だけなのには苦労する。けっこう話の見出しは大切だと思う。最初に読み始めようとする読者の中にも見出しであらましを知り興味を持つ者も多いと思う…続きを読む - ★★★ Excellent!!!規格外の力を持つ三人が国を腐敗させる大悪党に挑む痛快ピカレスクロマン!
天才的な頭脳と、悪魔的な発想を持つ少女・ミソノ。
圧倒的な肉体で何者であろうと素手でなぎ倒す青年・ウシオ。
天才的な演技力で、どんな場所にでも息をするように潜入できる青年・レンタロウ。
ここではないどこかから、政治が腐りきった王国にやってきた三人と、運悪く(?)遭遇してしまったのは、王城の有能メイド長。
彼女の苦労を思うと、(時には爆笑の)涙なしには読めません……っ!(笑)
決して正義の味方ではない三人が、自分達に喧嘩を吹っかけてきた大悪党を相手取る痛快ピカレスクロマン。
文句なしに面白いので、ぜひぜひお読みくださいませ!(≧▽≦) - ★★★ Excellent!!!痛快ピカレスクロマン!
これに尽きます。痺れるしかない。
メイド長である「私」が出会った三人のとんでもない「悪党」――ずば抜けた知性で卑劣な策を編み出すミソノ、人間離れした筋肉ですべてを捻り潰すウシオ、いくつもの顔を演じ違和感なく人々を駒にしていくレンタロウ。ここではないどこかから来たらしい三人組は、人道からおおよそ外れたえげつない方法で国をかき乱していきます。
知恵と筋肉と煽動力がタッグを組んだらこんな恐ろしいことになってしまう! と無敵さに戦慄しながらも、悪が悪を妥当していく痛快さがクセになります。冒頭のシーンを思えばこの三悪党がこれからとんでもないところまで至ろうとしているのがわかりますが、たった三人…続きを読む