★★★ Excellent!!! 気を付けろ 奴は他人の念を盗む きょうじゅ 巧妙な叙述トリック、意想外の展開……どこをとっても大賞の名に恥じない作品でした。 レビューいいね! 1 2020年3月1日 15:11
★★★ Excellent!!! 宙を舞うコロッケ・地に落ちる男たち・微笑むファムファタール こむらさき しょっぱなからやべーメンヘラ女出てきたぞ…なになにメンヘラの話?こわ…共依存…クソビッチメンヘラさんやん…と思って読み進めていたらちゃんとメリーポピンズも回収してマジカルも回収してました。 佐嶋遊がどうみてクソヤバい女なのに男を狂わせる説得力みたいなものがキチンと存在していてめちゃくちゃ面白かったです。 段々と男だったら自分も佐嶋遊の餌食になりたい…そう思えるような魔力に満ちた魅力的なキャラクターと、その佐嶋遊のそばにいる主人公の絶妙なバランスの最高の作品でした。 レビューいいね! 3 2020年2月4日 23:29
★★★ Excellent!!! 悪魔の話 武州人也 人の皮を被った悪魔のような存在の恐ろしさと、それにただただ蹂躙されるしかなかった人の哀れさに後頭部がぞわぞわするような感覚を覚えました。 レビューいいね! 1 2020年2月1日 21:44
★★★ Excellent!!! もはや生きた災害レベルのアレ フサフサ 話の筋だけを追えば、上質なサイコサスペンスで、二転三転する関係性の逆転が何の違和感もなく、純粋な驚きと幸福な読書体験をもたらす種類の作品でした。そして、その核にいる佐嶋遊というヒロインの異常性、異常な存在感が素晴らしい。しかしこの作品では、ただただ異常な遊に周囲が翻弄されるだけでは終わらず、彼女に様々な不自由を強いられながらも奇妙な偶然によって共存を許された主人公である沢渡、子飼いの女が死んだときですら鼻で笑う女衒の姫川など、遊を支える助演的キャストが素晴らしい存在感を発揮する。結果、遊を中心とした狂気がむしろ遠心力を発揮して大災害になる。一万字という制限を感じさせない重厚さにただただ読んで脱帽する作品でした。 レビューいいね! 3 2020年1月29日 23:30
★★★ Excellent!!! 物語の階段を一段一段降りるたびに、ズンズン突き刺さってくる甘い毒。 和田島イサキ 佐嶋遊というある種ファム・ファタール〝のような何か〟と、それにまつわる人々のお話。 面白かったです。特に中盤から終盤にかけての迫力がとてつもなくて、読み進めば読み進むほどに盛り上がりました。 話のモチーフでもありテーマでもある、佐嶋遊という存在を通して著される〝何か〟。その破壊力だけでも凄まじいものがあるのですが、その全貌が少しずつあらわになってゆく、その話運びの妙が実に心地よいです。 書かれて… 続きを読む レビューいいね! 2 2020年1月27日 17:00
★★★ Excellent!!! がつがつと読み進めてしまった 和泉眞弓 文章力が尋常ならず高いです。それだけでなく、人生の荒波にもがく中でちらりと一瞬目に入るせびれや尾ひれのような一片の真理たちが、なんともいえぬ後味と厚みを物語にもたらしています。最後、種明かし的に語り手の情報が一部開示されますが、もしそうでなかったとしてもそれまでの物語の説得力で十分に納得できてしまうぐらいでした。大変良かったです。 レビューいいね! 2 2020年1月26日 16:35