どんな強さを持っていても、人は人の域を出ない。

これは人が紡ぐ物語。

緻密に編み込まれた世界は異世界として成立し、そこに生きる人々には肉があり血が通っています。この異世界に生きています。

主人公は二人の女の子。
1人は非力な貴族令嬢であるレイネリア。
もう1人は人智を越えた力を有する天人地姫、ミストリア。

プロローグでも語られる天人地姫の力は神の域に至っている。
けれどミストリアはその力を誇示する事もなく、己の役割と礼節を重んじる1人の少女だ。
一方、レイネリアには特別な力はない。
ホーリーデイ家に産まれた魔法も剣も使えない、ただの少女。

そんな二人が旅を通して識る物はどれ程あるだろうか。この異世界は完成されているけれど、この二人の女の子が歩む世界は未完成なのだ。

これから二人が歩み、紡いでいく物語。
それはきっと、良質なファンタジーを望む貴方が求める一作となる事でしょう。





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