コップの中

 主人公は袋のネズミである。ただし、安全が保証されているところの袋のネズミである。いや、『だった』。
 本作が真に優れているのは、ある種のサバイバルサスペンスももちろんながら、『袋』そのものの再確認であろう。これはもう、陳腐な例えで恐縮ながら、子宮とでも呼ぶ他ないではないか。
 詳細本作。

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