限定的なシチュエーションが効いたミステリー感

閉鎖環境。タイムリミット。完全なる孤独感。
それらがない交ぜになって焦燥と絶望を駆り立てている演出が見事です。
かと言ってギリギリと責めてくる厳しさはなく、極限状態であるのにどこか安心して読んでいられる文体が、ラストの謎解きを軽やかな読後感を与えてくれます。
これからもずっと見守っててくれるんですね。

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