矛盾だらけの子供の心

ちょっとした些細な言葉1つから、険悪な関係になってしまったふたりの子供たち。
それでも本当は、友達がほしい、仲良くしたい、仲間はずれにされたくない、、、。
矛盾だらけの心は大人になっても続きます。
それと、本心も、、、。
過去から現在へ、子供から少女、女の子から大人の女性へ、複雑な争いと執着、裏切りと謝罪、あるアイテムと植物の花が、あらゆる思いを昇華し、目に見えない素敵な1つの花を、咲かせたエンディングだったと思います。
一筋縄ではいかない人生の、ある時代とある未来への、1つの希望が描かれていると思います。
なにか、腑に落ちたと言うとおかしいかもしれませんが、優しい余韻を残して終わる物語でした。
一読をお勧めします。

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