龍舌蘭と御守りが見せてくれた奇跡。子供の頃互いにつけてしまった傷に涙。

誰しも子供の頃、後になって思えばとても些細なことで傷ついたり、傷つけられたりした記憶があると思います。
いえ、子供の想像力では、傷つけた方はなかなか気づかないかもしれません。

主人公の光子は、四十年も前のことなのに、自分が傷ついたことも、傷つけてしまったことも、ちゃんと覚えていた。
とても優しい心の持ち主なんだと感じます。
だからこそ、友達のサトも光子のことが忘れられなかったのでしょう。

とても美しい物語です。
こんな風に、人のことに涙し、思い出を大切にしながら歳を重ねていきたいものです。

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