英雄にならざるを得なかった者たちの英雄譚

未知の脅威に襲われた19世紀の凍土が舞台に数多の英雄たちが入り乱れる歴史改変SF。
一介の文士ジュール=ヴェルヌによって語られることで、過酷な世界でただの人間ではいさせてもらえなかった英雄たちの物語が生まれ、彼もまた英雄譚に組み込まれていく。
作家ヴェルヌは想像力の可能性を説きつつ、なぜ僕たちは大人にならねばならないとき子どもなのかと呟いた。
戦う人間の力強さを語り、ただの人間だった英雄の無力さに寄り添う。極寒の中でも熱い“フリーズパンク”です。

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