異世界ファンタジーの闇、人間の闇、戦いの闇。

狂ってた!(褒め言葉)
物語の最初から最後まで、狂った!(褒め言葉)
目の付け所というか、発想というか、お見事というしかないです。

今、流行っている『異世界ファンタジー』の闇を見せつけられた気分です。
作中に出てくる、『お国のために、廃人になっても戦ってくれ』というセリフ。
そうでもしないと、戦っていけないよな、としみじみと思いました。

ファンタジーはご都合主義な部分がかなりあります。それを無視しないと、キリがないし、面白いものが創れないから。
私たちは知らず知らずのうちにそれ無視し、そう言うものだ、と受け入れてきました。
それを無視しなかったのが、この作品。きっと、短編だからできることだと思います。

最後の展開はぞわぞわっときました。
是非、異世界ファンタジーを読んでる方々のに、読んでもらいたいです。

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