概要
『日本の全戦力をもって皇居を奪還せよ!』『皇居に救出部隊を突入させれば、人質の命は無いぞ!』
この状況を唯一覆し得る可能性は、そこにいるはずのなかった皇族の小学生・司子内親王(しのこ ないしんのう)。
『──皇居内で動ける人間はわたし達しかいないわ。人質の命は必ず救出する!!』
そして新人の皇宮護衛官、レイだった。
『──命に代えても、必ず皇族の命をお守りします。それが皇宮護衛官の絶対の使命だから!!』
東京ディズニーランド5個分、東京ドーム50個分の絶大な240万平方mの面積を誇る東京の「皇居」。
日本を守るために、弟と妹を守るために、そして友を守るために、少女達は「戦場」を走った。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!読み応え十分の、重厚長大なストーリーです
皇室、そして皇居が舞台となっている物語であり、一般の国民にとってなかなか触れることが難しい題材でありますが、この作品ではその子細まできちんと分かりやすく解説してあるので、読み手は物語の舞台である皇居や皇室の決まり事、それを取り巻く組織を理解したうえで、この物語に入っていくことが出来ると思います。
また、皇室内の兄弟親戚関係や、幼馴染だった二人が、皇宮護衛官と自衛官という守るべきものが相反する組織に属している立場になって再会するなど、登場人物同士のつながりも注目したい所です。
そして、この物語のように皇室の権威(ここでは「御力」ですが)を脅す事件が勃発した時に、今の国家は皇室と国民を守ること…続きを読む - ★★★ Excellent!!!この国と、大切な人を守るために。少女たちの秘められた力が皇居を翔ける!
皇居を舞台に繰り広げられる、まだ幼い内親王と、皇宮護衛官を主人公とした、迫力ある攻防戦です。
どこまでも綿密に調べ上げられた、臨場感溢れる舞台の説明描写。
息つく間もなく高速で展開する、激しい異能力の交差。
生き生きと可愛らしく、懸命に誰かへの想いと自分の心に向き合おうとする女性キャラクターたち。
どこをとっても秀逸で、最後まで物語世界にどっぷりとハマりこんで楽しめました。
映画化されてもおかしくないほどのスケール、クオリティだと思います。
司子内親王が、十二歳とは思えないほど凛として強く、とにかくカッコいいです! - ★★★ Excellent!!!護る者と護られる者と、託される想い
皇居という実際に存在しながらも一般人には謎を多く感じさせ、実際に細部まで知る人は少ないであろう場所をモデルに形作られるお話です。
リアリティーとファンタジーの絡ませ方が巧みで神話や異能の扱い方、入念に作り込こまれた設定の細かさに感動し息を飲みました。圧倒される知識の深さは読み手の興味を引き、勉強にもなります。ジャンルにミリタリーとありますが、現代ファンタジーがお好きな方も大変好むお話だと思います。
内容に見合った緻密でしっかりとした重みのある文体で、ストーリーに強弱があり、気付けばあっという間に世界観に浸れます。この丁寧な描写で綴られる人間関係の深さや登場人物達の想いの強さには何度も涙しまし…続きを読む