【皇居】東京ディズニーランド5個分の巨城で行われる攻防戦
日本最強の要塞「皇居」が、何者かに占領された。陛下と多数の職員を人質に取って城内に立てこもる犯人達。
『日本の全戦力をもって皇居を奪還せよ!』『皇居に救出部隊を突入させれば、人質の命は無いぞ!』
この状況を唯一覆し得る可能性は、そこにいるはずのなかった皇族の小学生・司子内親王(しのこ ないしんのう)。
『──皇居内で動ける人間はわたしたちしかいないわ。人質は必ず救出する!!』
そして新人の皇宮護衛官、レイだった。
『──命に代えても、必ず皇族の命をお守りします。それが皇宮護衛官の絶対の使命だから!!』
東京ディズニーランド5個分、東京ドーム50個分の絶大な240万平方mの面積を誇る東京の「皇居」。
日本を守るために、弟と妹を守るために、そして友を守るために、少女達は「戦場」を走った。
「皇宮護衛官」
皇室守護という唯一無二の国家公務を負託された国家警察「皇宮警察本部(Imperial Guard Headquarters)」に所属する国家公務員の事をそう呼ぶ。
普段、民間人が立ち入れない皇居を防衛し、天皇皇后両陛下および各皇族方の護衛を担う彼らを知る者は極少ない。
そんな皇宮護衛官の一人であるレイは、半年前に入庁した新人護衛官でありながら、国民人気No. 1である皇族・司子内親王殿下(12歳)の側近護衛を仰せつかってしまう。しかし、頭脳明晰の淑女であるはずの司子内親王には裏の顔があり、常に皇室関係者の頭を悩ませ続けていた……。
そんな皇孫・司子(しのこ)内親王と、その護衛を務める橘礼(たちばな れい)皇宮巡査が、皇室を舞台に共に成長してゆくお話です。
架空の皇室の少年少女達と、それをお守りする皇宮護衛官との絆。そして、友情の物語。
生まれも世代も立場も身分も住む世界さえも違う二人の行く末や如何に。
*以下は注意事項*
*この作品にはあらゆる団体への批判・反対・否定的な表現・パロディー(揶揄や風刺、批判する目的を持って模倣する行為)は一切含まれておりません。
*本作に登場する人物は、すべて架空です。
*主人公の一人である司子内親王殿下のご趣味により、作中には有名な映画作品のタイトルなどが引用されますが、著作権や商標権・他者の権利を侵害しない情報のみ取り扱っております。
*本作は皇居を舞台にしているので、作中の地域と建築物はほぼ全て実在しております。もし地理的に分かりずらい部分がありましたら、Googleマップなどをご利用いただくとより楽しめると思います。地図を見ながら読むと面白さが倍増するそうです。
最後に、ご協力いただいた皇宮警察の方々にお礼申し上げます。
少しでも楽しんでいただけたら幸いです。